珍しいBOX柱の製作です。
ただ単に板を組み合わせて、溶接して、ハイ終わりなら簡単ですが、
全線完全溶け込み溶接、歪み取りなどとても技術を要する製品になります。
板厚は19mm、溶接全長は4700mm×4カ所です。
では製作開始です。
①材料入荷
こんな板から四角い柱を作ります。
②組立
こんな感じで組み立てていきます。
四角くなしましたが・・・
反ってしまうんですね。
このあと溶接するのである程度反りを取っておきます。
なおかつ逆歪みをつけておきます。
③溶接
歪みを考慮するので溶接も順番を決めて行わなければいけません。
一線を一気に仕上げるのではなく、何パスか溶接して次、また何パスかして次、
と言うように入熱をなるべく抑えるように溶接していきます。
そして全線UTですが一発OKです!
④仕上げ・歪み取り
よ~く見てください。右に曲がっていますよね。
これは溶接熱による歪みになります。
熱が入ったところは縮もうとするので、それが悪さをします。
じゃあ、どうすればなおるのか?
もう一度熱を入れます。
簡単に言うと真っ直ぐになるように縮めるのです。
これは経験と技術がモノを言いますのでとても難しい作業です。
入熱カ所を決めて、焼いていきます。
このミミも中へ折れますので修正が必要です。
画像は修正済み。
はい、真っ直ぐになりました。
歪み取り完了です。
分かりやすくするために製作工程を省略しているところもありますが、完成品からは想像もつかないくらいの作業が必要になってきます。
これも今までに培ってきた経験と技術が成せる仕事です。
金井工業は手間のかかる仕事も喜んで受けますよ~。